要点まとめ
- ミニピルは、プロゲスチンのみを含む経口避妊薬(POP)です。
- 2025年6月には、国内初のPOPとして「スリンダ錠28」が発売されました。
- 医師が適切と判断した場合には、オンライン診療で処方されることがあります。
- 料金は薬代だけでなく、診察料や送料などを含む総額で確認することが大切です。
- ミニピルと低用量ピルでは含まれるホルモンや注意点が異なるため、自己判断で選ばず医師へ相談しましょう。
「ミニピルはオンラインでも処方してもらえる?」
「低用量ピルとは何が違う?」
「スリンダという薬を見かけるけれど、どのような薬?」
ミニピルのオンライン処方を調べていると、このような疑問を持つ方もいるでしょう。
ミニピルは、プロゲスチンのみを有効成分とする経口避妊薬で、POP(Progestin-Only Pill)とも呼ばれます。
2025年6月には、国内初のPOPとして「スリンダ錠28」が発売され、国内承認されたPOPという選択肢が加わりました。
ミニピルは医師が適切と判断した場合にオンライン診療でも処方されることがありますが、誰でも必ず処方を受けられるわけではありません。
この記事では、PMDA、厚生労働省、日本産婦人科医会などの情報をもとに、ミニピルと低用量ピルの違い、国内承認のスリンダ錠28、料金の見方、オンライン診療の選び方や注意点を解説します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・処方・服薬判断を行うものではありません。実際に使用できる薬や服用方法については医師の指示に従ってください。
ミニピルはオンライン診療でも処方されることがある
ミニピルは、医師がオンライン診療での処方が適切と判断した場合に処方されることがあります。

オンライン診療は、スマートフォンやパソコンなどを利用し、自宅などから医師の診察を受ける診療方法です。
厚生労働省は、オンライン診療について、対面診療とは異なり触診などができず、医師が得られる情報に限りがあるため、対面診療と適切に組み合わせて実施することを基本としています。
オンラインでミニピルの処方を希望する場合も、
- 現在の健康状態
- 既往歴
- 妊娠の可能性
- 服用中の薬
- これまで使用したピル
- 現在気になる症状
などを医師へ正確に伝えることが重要です。

オンライン診療なら、希望すればミニピルを処方してもらえるの?
オンラインなら必ず処方されるわけではない
オンライン診療へ申し込めば、必ずミニピルを処方してもらえるわけではありません。
厚生労働省は、医師がオンライン診療による診療が適切ではないと判断した場合には利用できないとしています。
また、初診オンライン診療で処方に注意が必要な医薬品について、厚生労働省の患者向け資料では、医師が処方すべきでないと判断し得る薬として「全てのホルモン製剤(低用量ピルなど)」が挙げられています。
厚生労働省「オンライン診療で処方を受けるに当たって注意が必要なお薬一覧」
これは、ホルモン製剤を初診オンライン診療では一律に処方できないという意味ではありません。
患者の状態や得られる情報、使用する薬の特性などを踏まえ、医師がオンラインで処方できるかを個別に判断します。
必要に応じて、対面診療を案内される場合もあります。
オンライン診療全般の安全性については、
ピルのオンライン診療は危険?安全なクリニックの見分け方と注意点
でも詳しく解説しています。
ミニピルとは?低用量ピルとの違い
ミニピルはプロゲスチンのみを含む経口避妊薬で、エストロゲンとプロゲスチンを含む低用量ピルとは成分構成が異なります。
日本産婦人科医会では、POPを「プロゲスチン単剤経口避妊薬」、COCを「混合型経口避妊薬」として整理しています。
主な違いを整理すると次のとおりです。
| 比較項目 | ミニピル(POP) | 低用量ピル(COC) |
|---|---|---|
| 含まれるホルモン | プロゲスチンのみ | エストロゲン+プロゲスチン |
| 国内承認の例 | スリンダ錠28 | マーベロン、トリキュラーなど |
| 主な目的 | 避妊 | 避妊 |
| エストロゲン | 含まない | 含む |
| 性感染症の予防 | できない | できない |

ミニピルはプロゲスチンのみを含む
ミニピルは、エストロゲンを含まず、プロゲスチンのみを含む経口避妊薬です。
2025年6月に国内で発売されたスリンダ錠28には、プロゲスチンの一種であるドロスピレノンが1錠あたり4mg含まれています。
日本産婦人科医会では、POPはエストロゲンを含まないことから、従来のCOCで問題となるエストロゲンに関連した副作用リスクを回避できる利点があると解説しています。
ただし、
「エストロゲンを含まない=誰でも安全に使用できる」という意味ではありません。
スリンダ錠28にも使用できない場合や、使用に注意が必要な場合があります。

エストロゲンを含まないからといって、誰でも安全に使えるわけではありません。
低用量ピルはエストロゲンとプロゲスチンを含む
一般に避妊目的で使用される低用量ピル(COC)は、エストロゲンとプロゲスチンを組み合わせた経口避妊薬です。
ミニピルとはホルモン構成が異なるため、適する薬を自己判断で選ぶのではなく、健康状態などを医師へ伝えたうえで相談する必要があります。
低用量ピルについては、
低用量ピルのオンライン処方ガイド|料金・種類・診療の流れ・注意点
で詳しく解説しています。
国内承認のミニピル「スリンダ錠28」とは
スリンダ錠28は、2025年に日本で初めて承認・発売されたプロゲスチン単剤の経口避妊薬です。
あすか製薬は、スリンダ錠28について、ドロスピレノンを有効成分とするプロゲスチンのみの経口避妊薬(POP)として2025年6月30日に発売したと発表しています。
PMDAでもスリンダ錠28について、国内承認された医療用医薬品として情報が公開されています。
有効成分はドロスピレノン
スリンダ錠28の有効成分はドロスピレノンです。
PMDAの患者向医薬品ガイドでは、主に女性のホルモン分泌系に作用して排卵を抑え、妊娠を防ぐほか、子宮内膜の増殖を抑える作用などが説明されています。
処方目的は「避妊」です。
なお、PMDAは避妊効果について100%ではないことも案内しています。
24錠の実薬と4錠のプラセボで構成される
スリンダ錠28は、
- 白色の実薬:24錠
- 淡黄色のプラセボ:4錠
の合計28錠で構成されています。
実薬にはドロスピレノン4mgが含まれ、プラセボには有効成分が含まれていません。
PMDAの患者向医薬品ガイドでは、1日1錠を毎日一定の時刻に服用する方法などが示されています。
実際の飲み始め方や、他の経口避妊薬から切り替える場合の方法は、自己判断せず医師の指示を確認してください。

ネット上で見かける他のミニピルとは国内承認状況を区別する
インターネットで「ミニピル」を調べると、スリンダ以外の医薬品名が掲載されている場合があります。
しかし、すべてを同じ国内承認薬として扱うことはできません。
2026年現在、スリンダ錠28については、PMDAの医薬品情報から国内で承認されたPOPであることを確認できます。
オンライン診療を利用するときは「ミニピル」という名称だけで判断せず、実際に処方される薬の名称と国内承認状況を確認しましょう。
国内未承認薬と案内されている場合は、承認状況や入手経路、国内承認薬ではなくその薬を使用する理由などについて、医師から説明を受けることが大切です。
ミニピルのオンライン処方にかかる料金の見方
ミニピルの料金は、薬代だけでなく診察料・送料・その他の費用を含む支払総額で確認しましょう。
避妊目的の経口避妊薬は自由診療が基本で、オンライン診療でも医療機関やサービスによって料金設定が異なります。
薬代・診察料・送料を確認する
オンライン診療では、主に、
- 薬代
- 診察料
- システム利用料など
- 送料
を確認します。
「ミニピル1シート○円」という表示だけではなく、実際に支払う総額で比較することが重要です。
実際の支払総額を比べたい場合は、
ミニピルオンラインで安いのは?スリンダの薬代・診察料・送料を比較
をご覧ください。

具体的な料金は変更される可能性もあるため、申し込み時に公式情報を確認してください。
定期便は条件や総支払額も確認する
オンライン診療では、1回ごとの処方だけではなく、定期配送などが設定されている場合があります。
利用するときは、
- 1回あたりの料金
- 何回分の契約なのか
- 配送の周期
- 解約・休止方法
- 解約できる時期
- 送料などの追加費用
を確認しましょう。
「初回価格」だけで判断せず、継続した場合の負担を確認することが大切です。
メデリピルで扱うスリンダの料金や診療条件、低用量ピルを含む取扱薬は、
で詳しく確認できます。

1シートの価格だけでなく、診察料・送料・定期便の条件まで含めて確認しましょう。
ミニピルをオンラインで処方してもらう診療の流れ
オンライン診療では、予約・問診・医師の診察・処方判断・薬の受け取りという流れで進むのが一般的です。
医療機関によって詳細は異なりますが、おおまかな流れは次のとおりです。
- ミニピルに対応している医療機関を確認する
- オンライン診療を予約する
- WEB問診などに回答する
- 医師の診察を受ける
- 医師が処方の可否と使用する薬を判断する
- 料金を支払う
- 医療機関や薬局の案内に従って薬を受け取る
予約・WEB問診に回答する
オンライン診療では、診察前にWEB問診などへ回答する場合があります。
スリンダ錠28についてPMDAは、使用できない場合や特に注意が必要な場合を示しています。
そのため、
- 妊娠の可能性
- 現在の病気や既往歴
- 乳がんなどの既往
- 腎臓・肝臓の病気
- 不正性器出血
- 服用中の薬
- 授乳の有無
などについて、正確に伝えることが重要です。
医師が処方の可否を判断する
問診や診察をもとに、医師がミニピルを使用できるか判断します。
オンラインだけでは十分な情報を得られない場合や、検査・対面診療が必要と判断された場合には、対面受診を案内されることがあります。
「ミニピルを希望している」と伝えても、必ず希望どおりの薬が処方されるわけではありません。
健康状態に応じた医師の判断を受けましょう。
薬を受け取り医師の指示どおり服用する
処方された場合は、医療機関や薬局の案内に従って薬を受け取ります。
薬を受け取ったら、
- 薬の名称
- 服用方法
- 飲み始める日
- 飲み忘れた場合の対応
- 体調変化があった場合の相談先
を確認してください。
服用方法をインターネット上の情報だけで判断せず、処方時の説明に従うことが重要です。
ミニピルのオンライン診療を選ぶ5つのポイント
ミニピルのオンライン診療は、医療機関・処方薬・総額・契約条件・相談体制を確認して選びましょう。
単に「安い」「すぐ届く」といった広告表示だけで決めず、医療サービスとして必要な情報を確認します。

迷ったときは、医療機関・薬剤名・総額・契約条件・相談体制の5点を確認すると整理しやすいです。
実際に診療する医療機関を確認できる
サービス名だけではなく、実際にどの医療機関が診療を担当するのか確認します。
医療機関名、所在地、問い合わせ先などが掲載されているかを見てください。
処方される薬の名称と国内承認状況を確認する
「ミニピルを処方」とだけ書かれていても、どの薬なのかが分からなければ国内承認状況を判断できません。
スリンダ錠28なのか、それ以外の薬なのか、薬の名称まで確認しましょう。
国内未承認薬の場合は、その旨や入手経路などの説明があるかも確認してください。
薬代・診察料・送料を含む総額が分かる
薬代だけを比較すると、実際の負担額を正しく比較できないことがあります。
診察料、システム利用料、送料などを含めて、申し込み時にいくら必要なのか確認しましょう。
定期便の条件や解約方法を確認する
定期配送を利用する場合は、
- 最低利用回数
- 次回配送日
- 休止方法
- 解約方法
- 解約期限
なども確認します。
料金だけではなく、必要なときに変更や相談がしやすいかも選択基準になります。
服用後に医師へ相談できる
ミニピルは継続的に服用する医薬品です。
服用後に、
- 不正出血が続く
- 体調変化がある
- 飲み忘れた
- 他の薬を使用することになった
などの場合に、医師へ相談できる仕組みがあるか確認しておきましょう。
必要に応じて対面診療につなげてもらえることも重要です。

ミニピルを服用する前に知っておきたい注意点
ミニピルも医療用医薬品のため、自己判断で使用せず、持病や服用中の薬などを医師へ正確に伝えることが重要です。
「低用量ピルよりリスクが少ない」といった情報だけで、自分に適していると判断することはできません。
妊娠の可能性や持病・服用薬を医師へ伝える
PMDAの患者向医薬品ガイドでは、スリンダ錠28を使用できない人として、
- 成分に対する過敏症がある人
- 乳がんや生殖器がんがある、または疑われる人
- 診断が確定していない異常性器出血がある人
- 重篤な腎障害または急性腎障害がある人
- 重篤な肝障害がある人
- 妊娠または妊娠している可能性がある人
などを挙げています。
また、使用にあたり特に注意が必要な状態や、併用に注意が必要な薬もあります。
オンライン問診では持病や服用中の薬を省略せず、正確に伝えてください。
スリンダ錠28の添付文書では、一部の降圧薬、カリウム保持性利尿薬、カリウム製剤など、血清カリウム値に影響する薬との併用時には注意が必要とされています。
処方薬だけでなく、使用している薬やサプリメントがある場合も診察時に医師へ伝えましょう。
不正出血が続く場合は医師へ相談する
スリンダ錠28の服用中には、不正性器出血が起こることがあります。
PMDAは、長期間にわたり不正性器出血が続く場合には医師へ相談するよう案内しています。
また、原因が分からない異常性器出血がある場合は、服用開始前の診察も重要です。
COCとは血栓症リスクの位置づけが異なる
ミニピルはエストロゲンを含まないため、エストロゲンを含むCOCとは血栓症リスクの位置づけが異なります。
あすか製薬は、WHOガイドラインをもとに、POPはCOCより静脈血栓塞栓症リスクが少ないと説明しています。
一方、PMDAの患者向医薬品ガイドでは、治癒していない、または治療を必要とする静脈血栓塞栓症がある人を、使用にあたり特に注意が必要な人として挙げています。
血栓症の既往や治療中の病気なども含め、健康状態を医師へ正確に伝えて処方の可否を判断してもらいましょう。
飲み忘れは自己判断せず公式情報・医師の指示を確認する
スリンダ錠28では、飲み忘れた日数などによって対応が異なります。
PMDAの患者向医薬品ガイドにも具体的な対応方法が掲載されています。
ただし、飲み忘れた状況や飲み始めた時期などによって不安がある場合は、記事だけで判断せず処方した医師や薬剤師へ相談してください。
性感染症は予防できない
スリンダ錠28を含む経口避妊薬では、HIV感染やクラミジア、淋病、梅毒などの性感染症を予防することはできません。
PMDAは、性感染症の感染防止にはコンドームを使用することが大切と案内しています。
避妊と性感染症予防は別に考える必要があります。
まとめ|ミニピルは薬の承認状況と総額を確認してオンライン診療を選ぶ
ミニピルをオンラインで利用するときは、処方される薬・国内承認状況・料金総額・診療体制を確認しましょう。
ミニピルは、プロゲスチンのみを含む経口避妊薬です。
2025年6月には、国内初のPOPとしてスリンダ錠28が発売されました。
オンライン診療でも医師が適切と判断した場合には処方されることがありますが、誰でも必ずオンラインだけで処方を受けられるわけではありません。
利用先を確認するときは、
- 実際に診療する医療機関
- 処方される薬の名称
- 国内承認状況
- 薬代・診察料・送料などを含む総額
- 定期便の条件
- 服用後の相談体制
を確認してください。
「ミニピルだから」「安いから」という理由だけで決めず、自分の健康状態に適した薬か医師の診察を受けたうえで判断することが重要です。
ミニピルのオンライン診療に関するよくある質問
スリンダ、低用量ピルとの違い、オンライン処方や料金について疑問になりやすい点をまとめます。
ミニピルは初診からオンラインで処方してもらえますか?
医師がオンライン診療での対応が適切と判断した場合には、初診から処方されることがあります。
ただし、厚生労働省は、初診オンライン診療で処方に注意が必要な薬としてホルモン製剤を挙げています。
これは初診で一律に処方できないという意味ではなく、患者の状態や得られる情報などを踏まえて医師が個別に判断します。
必要に応じて対面診療が案内される場合があります。
日本で承認されているミニピルは何ですか?
2025年に、プロゲスチン単剤の経口避妊薬「スリンダ錠28」が国内で承認され、同年6月30日に発売されました。
有効成分はドロスピレノンで、PMDAでも国内承認薬として医薬品情報が公開されています。
ネット上で別のミニピルを見かけた場合は、薬の名称と国内承認状況を確認してください。
ミニピルと低用量ピルは何が違いますか?
大きな違いは含まれるホルモンです。
ミニピル(POP)はプロゲスチンのみを含み、低用量ピル(COC)はエストロゲンとプロゲスチンを含みます。
それぞれ注意点が異なるため、どちらが自分に適しているかは医師へ相談してください。
ミニピルは保険適用になりますか?
スリンダ錠28は「避妊」を目的とする経口避妊薬です。
避妊目的の処方は自由診療が基本です。
オンライン診療の料金は医療機関によって異なるため、薬代、診察料、送料などを含めた総額を確認しましょう。
ミニピルは血栓症の心配がないのですか?
ミニピルはエストロゲンを含まないため、エストロゲンを含むCOCとは血栓症リスクの位置づけが異なります。
あすか製薬は、WHOガイドラインをもとに、POPはCOCより静脈血栓塞栓症リスクが少ないと説明しています。
一方、スリンダ錠28についてPMDAは、治癒していない、または治療を必要とする静脈血栓塞栓症がある人を、使用にあたり特に注意が必要な人として挙げています。
持病や既往歴を医師へ正確に伝え、自分に適した薬か判断してもらうことが重要です。
主な参考情報
- PMDA「スリンダ錠28 一般の方向けくすり情報」
- PMDA「スリンダ錠28 患者向医薬品ガイド」
- PMDA「スリンダ錠28 添付文書」
- あすか製薬「経口避妊剤 スリンダ錠28 新発売のお知らせ」
- 日本産婦人科医会「POPとCOC?」
- 厚生労働省「オンライン診療について」
- 厚生労働省「オンライン診療で処方を受けるに当たって注意が必要なお薬一覧」
※医薬品の承認状況、添付文書、オンライン診療の取扱い、各医療機関の料金などは変更される場合があります。最新情報はPMDA、厚生労働省、日本産婦人科医会、製造販売元および利用する医療機関の公式情報をご確認ください。


